手のひらにしこり?指が伸びにくい?【デュピュイトラン拘縮】整形外科医が解説!

「最近、手のひらにコリっとした硬い部分がある」
「薬指や小指が伸びにくくなってきた」
「テーブルに手のひらをぴったりつけられない」

このような症状がある方は、デュピュイトラン拘縮の可能性があります。

手の症状にお悩みの方に向けて、分かりやすくご説明いたします。

目次

デュピュイトラン拘縮とは

 デュピュイトラン拘縮は、
手のひらにある「手掌腱膜(しゅしょうけんまく)」という組織が硬くなり、縮んでしまう病気です。

手掌腱膜とは、手のひらの皮膚の下にある丈夫な膜状の組織で、手の形を支えています。

この部分が硬くなることで、

  • 手のひらにしこり(結節)ができる
  • 皮膚が引きつれる
  • 指が曲がったまま伸びなくなる


といった症状が出てきます。
特に薬指や小指に多く見られますが、他の指に起こることもあります。

足の裏にできることもあるみたいです。

デュピュイトラン拘縮の原因

 はっきりした原因はまだ解明されていませんが、

  • 中高年の男性
  • 糖尿病をお持ちの方
  • ご家族に同じ症状のある方(遺伝的要因)

などとの関連が指摘されています。

体質的な要素が関与していると考えられています。

デュピュイトラン拘縮の症状

STEP
初期
  • 手のひらに小さなしこり
  • 軽い違和感

程度で、痛みはほとんどありません。

STEP
進行すると…
  • 指がまっすぐ伸びない
  • ポケットに手を入れにくい
  • 顔を洗うときに不便
  • 拍手がしにくい
  • 手袋がはめづらい

など、日常生活に支障が出てきます。

痛みがないまま進行するのが特徴です。

デュピュイトラン拘縮の診断

 診察では、以下の項目を確認します。

  • しこり、くぼみの有無
  • 指の関節可動域の確認
  • テーブルトップテスト

テーブルトップテストとは…
 手のひらをテーブルに置いたときに、手のひらが平らにぴったりつくかどうかを確認します。
・ぴったりつく → 問題なし
・すき間ができる → 拘縮(こうしゅく:固まって伸びない状態)の可能性

通常、レントゲンやMRIは必要ありません。
※重症度の確認や、ほかに可能性のある疾患を排除するために検査を行う場合もあります。

進行のスピードには個人差があり、予測は難しいため、
「様子見」でよいのか「治療が必要」なのかを見極めることが大切です。

デュピュイトラン拘縮の治療

 症状が軽ければ、特に治療が必要ないこともあります。ただし、症状が進行して日常生活に支障をきたす場合は治療が必要となります。

治療法には注射療法と手術療法があります。現在、日本では注射治療薬の供給が難しいため、主な治療は硬くなった腱膜を取り除く手術(腱膜切除術)です。

手術の目安は
・テーブルトップテストで手のひらがつかない
・第2関節まで曲がってきた
・日常生活に支障がある
このような場合は、早めの相談が勧められます。

手術後は、指をまっすぐ保つためのシーネ固定を行います。
これは再拘縮(再び曲がること)を防ぐために重要です。

デュピュイトラン拘縮のリハビリ

 デュピュイトラン拘縮は、リハビリだけで治すことは難しい病気です。しかし、手術後のリハビリはとても重要です。

  • 指の曲げ伸ばし練習
  • 傷あとを柔らかく保つケア
  • 可動域(動く範囲)の回復訓練
  • 日常動作の指導

などを行い、できるだけ元の手の機能を取り戻していきます。

進行性の病気のため、長期的なフォローが必要になることもあります。

「おやま整形外科クリニック」では熟練の理学療法士が数多くいます。リハビリをして早期回復に努めましょう!

デュピュイトラン拘縮の予防

 はっきりした予防法はありません。ただし、

  • 早期発見
  • 進行度の定期チェック

がとても大切です。

「まだ軽いから」と放置せず、曲がりが強くなる前に相談することで、治療の選択肢が広がります。

違和感を感じたら、どうか放置せず早めにご相談ください!

まとめ

 デュピュイトラン拘縮は、

  • 痛みは少ない
  • ゆっくり進行する
  • しかし放置すると指が伸びなくなる

という特徴があります。最初は軽度でも、進行すると日常生活にかなり困難が生じやすい病気です。

適切なタイミングで治療を行えば、日常生活の不便さは改善できます。
仙台で手のトラブルにお悩みの方は、
どうぞお気軽にご相談ください。

早めの確認が、将来の手の動きを守ることにつながります。

お気軽にご相談ください!

おやま整形外科クリニック仙台院での治療費の例

初診の診察・レントゲン(6方向)・処方箋
1割負担:約900円
2割負担:約1,780円
3割負担:約2,670円
再診の診察・物理療法
(電気治療、ウォーターベット)
1割負担:約110円
2割負担:約220円
3割負担:約330円
再診の診察・運動器リハビリ(理学療法士)
1割負担:約450円
2割負担:約890円
3割負担:約1,340円
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