【野球肘】とは?正しい治療と対策法を整形外科医が解説!

「肘が痛いけど、成長痛かな?」と様子を見ていませんか?

野球をがんばるお子さんや学生さんの中には、
「投げると肘の内側が痛い」
「最近ボールが投げづらい」
といった症状を抱えながらプレーを続けている方も少なくありません。

もしかするとそれは野球肘(やきゅうひじ)かもしれません。

仙台で野球肘の治療・リハビリをご検討の方は、早めの対応がとても大切です。

目次

野球肘とは

 野球肘とは、投球動作の繰り返しによって肘に負担がかかり起こる障害の総称です。

特定の病名ではなく、以下のような状態を含みます。

  1. 側側副靱帯損傷(肘の内側の靱帯の傷み)
  2. 離断性骨軟骨炎(関節の軟骨や骨が傷む病気)など


特にピッチャーや捕手など、投球回数の多い選手に多くみられます。

同じような特定のスポーツによる症状の総称に、「テニス肘」「ゴルフ肘」もあります!

テニスをやっている方はぜひそちらの記事もご覧ください!

あわせて読みたい
【テニス肘】その痛み…実は“使いすぎサイン”?原因と正しい治療法を徹底解説 https://youtu.be/q6QzLCKMp3Q  「テニス肘」は正式には上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)と呼ばれ、肘の外側に痛みが生じる代表的な疾患です。...

野球肘の原因

 野球肘の原因は「投げすぎ」だけではありません。

次のような要因も関係します。

  • 正しい投球フォームが身についていない
  • 下半身を使わず、腕だけで投げている
  • 体が硬い(肩・股関節・胸郭の柔軟性不足)
  • 姿勢が悪い
  • 十分な休息を取っていない

特に成長期は骨がまだ完成していないため、負担に弱い時期です。

野球肘の症状

TYPE
内側型(もっとも多いタイプ)
  • 肘の内側が痛い
  • 投げる瞬間にズキッとする
  • 肘が不安定な感じがする

肘の内側に強い「引っ張る力」がかかることで、靱帯や骨の付着部が傷みます。まれに神経が刺激されると、指にしびれが出ることもあります。

TYPE
外側型(重症化しやすいタイプ)
  • 肘の外側が痛い
  • 曲げ伸ばしがしづらい
  • 引っかかる感じがある

関節が強く押しつぶされることで、軟骨がはがれる(離断性骨軟骨炎)ことがあります。
初期は無症状のこともあり、気づかないまま進行するケースもあります。

内側型より頻度は少ないですが、半年~1年間の投球動作禁止になる場合があり、選手の皆さんにとって致命的な病気です。

進行すると手術が必要になることもあるため、早期発見が非常に重要です。

手術で完治しないこともあるので、非常に厄介です。

野球肘の診断

当院では、

  • 問診・触診
  • 可動域や痛みのチェック
  • レントゲン・MRI検査

などを行い、状態を正確に評価します。

早期であれば、手術をせずに治るケースがほとんどです。

「おやま整形外科クリニック仙台西口院」ではレントゲンとMRI両方の検査ができます!

野球肘の治療

STEP
初期…保存的な治療

まずは投球を禁止して、肘を休ませます。期間は状態によって異なります。注射や炎症を抑える飲み薬・外用薬を使用する場合もあります。

早期発見・早期治療により完治するケースもあります!

STEP
進行した場合…手術

保存療法に効果が見られない場合や軟骨がはがれてしまった場合など、重症例では手術が検討されます。

主な手術方法
①関節鏡手術(もっとも多い方法)
肘に数か所の小さな穴をあけ、カメラ(関節鏡)を入れて行う手術。はがれた軟骨や骨片の除去や軟骨の再生を促す処置(マイクロフラクチャー法など)を行う。
▶ 傷が小さく、回復が比較的早いのが特徴。

②靱帯再建術(いわゆる“トミー・ジョン手術”)
内側側副靱帯が断裂した場合に行う。自分の腱(手首や太ももの腱)を使って靱帯を作り直す。
▶ 復帰まで長期間かかる手術。

③ 軟骨移植術
進行した離断性骨軟骨炎で、広範囲に軟骨が損傷している場合に行われる。
▶ 比較的まれだが、重症例では選択される。

野球肘のリハビリ

 野球肘の治療では、リハビリがとても重要です。当院では

  • 炎症期:アイシング・物理療法
  • 回復期:ストレッチ
  • 再発予防:体幹・股関節トレーニング
  • 投球フォーム指導

を段階的に行います。肘だけでなく、肩・体幹・股関節の動きの改善が再発防止のカギです。

「おやま整形外科クリニック」では熟練の理学療法士が数多くいます。リハビリをして野球肘になりにくい身体づくりをしていきましょう!

野球肘の予防

 野球肘を防ぐためには、

  • 正しいフォームを身につける
  • 球数制限を守る
  • 成長期は変化球を控える
  • 投球後のアイシング
  • 日頃からストレッチを行う

など、無理をしないことが何より大切です。

肩や股関節の柔軟性を保つことで、怪我をしにくくなります!ストレッチは本当に大切です。

野球を長く続けるためにも、しっかり身体の管理をしていきましょう!

おすすめのストレッチ方法

ご自宅や練習前にできる基本の野球肘予防ストレッチをご紹介します。

肩のストレッチ
  • 片腕を胸の前で横に引く
  • 反対の腕でさらに抱え込む
股関節のストレッチ

ランジ姿勢で前側の股関節を伸ばすor床に座って内外旋ストレッチ

まとめ

 野球肘は、早期に対応すれば多くの場合改善します。
しかし、我慢して投げ続けると、長期離脱や手術につながることもあります。

「少し痛いだけだから大丈夫」
その判断が将来を左右することもあります。

「おやま整形外科クリニック仙台西口院」では、野球肘の診断からリハビリまで一貫して対応しております。
仙台で野球肘の治療をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

大切な選手生活を守るために、私たちがサポートいたします。

お気軽にご相談ください!

おやま整形外科クリニック仙台院での治療費の例

初診の診察・レントゲン(6方向)・処方箋
1割負担:約900円
2割負担:約1,780円
3割負担:約2,670円
再診の診察・物理療法
(電気治療、ウォーターベット)
1割負担:約110円
2割負担:約220円
3割負担:約330円
再診の診察・運動器リハビリ(理学療法士)
1割負担:約450円
2割負担:約890円
3割負担:約1,340円
  • URLをコピーしました!
目次