ずっと続く手首の痛み…それは【キーンベック病】かもしれません!整形外科医が解説!

「転んだわけでもないのに、手首の真ん中が痛い」
「仕事で手をよく使うけれど、最近握力が落ちてきた気がする」

このような症状がある方は、キーンベック病の可能性があります。
あまり聞き慣れない病名ですが、進行すると手首の動きに大きく影響することがあります。

仙台で整形外科をお探しの方にも知っていただきたい疾患のひとつです。

目次

キーンベック病とは

 手首には「手根骨(しゅこんこつ)」と呼ばれる小さな骨が8つ並んでいます。
その中のひとつが「月状骨(げつじょうこつ)」です。

キーンベック病は、この月状骨への血流が悪くなり、骨が弱ってしまう病気です。

三日月の形のように見えることから、月状骨と名付けられたそうです。


血流が不足すると、骨が徐々に潰れてしまうことがあります(これを「無腐性壊死」といいます)。10代後半〜30代の男性の利き手に多いとされていますが、女性や中高年の方にもみられます。

骨が壊死してしまうなんて…恐ろしい病気ですね。

キーンベック病の原因

 はっきりとした原因はわかっていませんが、以下のような要因が関係すると考えられています。

  • 手を酷使する作業やスポーツ
  • 繰り返す衝撃
  • 月状骨の血流がもともと少ない性質
  • 過去の小さな骨折や外傷

複数の要素が重なって発症すると考えられています。

月状骨は周囲がほぼ軟骨に囲まれており、血流が乏しいため、血行障害により壊死しやすい骨の1つです。

キーンベック病の症状

 病気の進行とともに、次のような症状が出ます。

  • 手首の中央の痛み
  • 押すと痛い
  • 腫れ
  • 手首の動きが悪くなる
  • 握力の低下

最初は軽い痛みだけの場合もあります。
症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、数年単位で続くこともあります。

「なんとなく痛いだけ」と放置してしまう方も少なくありません。

忙しくて、つい放置しがちになりますよね…

キーンベック病の診断

STEP
視診・触診

診察ではまず、

  • 痛む場所
  • 可動域(どれくらい動くか)
  • 握力

などを確認します。

STEP
画像検査

レントゲン検査やMRI検査などを行い、月状骨の状態を確認します。初期ではレントゲンに写らないこともあるため、早期発見にはMRIが有効です。

リウマチとの区別のため、血液検査を行うこともあります。

「おやま整形外科クリニック」ではレントゲン・MRIの両方の検査が受けられます!

キーンベック病の治療

 キーンベック病は進行性の病気のため、自然に完治することは難しいとされています。治療方法は進行度によって異なります。

STEP
保存療法(初期の場合)
  • 安静(無理に手を使わない)
  • 痛み止めの内服
  • 装具やギプスでの固定
  • 経過観察

無理な動作を避けるだけでも、症状の進行を抑えられることがあります。

手を使う仕事の方は安静が難しい場合もあります。

STEP
手術(進行している場合)

骨の潰れが進んでいる場合は手術を検討します。代表的な手術法は以下の2つです。

①橈骨短縮術(とうこつたんしゅくじゅつ)

前腕の骨を短くして月状骨への負担を減らす方法

②血管柄付き骨移植術

血流のある骨を移植して回復を促す方法

入院は1~2週間前後、術後は約4~6週間の固定が必要です。
費用は保険負担割合により異なりますが、高額療養費制度の対象になります。

キーンベック病のリハビリ

 保存療法中・手術後ともにリハビリは重要です。リハビリでは、

  • 可動域訓練(動きを保つ運動)
  • 筋力トレーニング
  • 日常動作の指導
  • 仕事動作の見直し

を行います。無理なく回復できるよう、段階的に進めます。

「おやま整形外科クリニック」では熟練の理学療法士が数多くいます。リハビリをして早期回復に努めましょう!

キーンベック病の予防

 明確な予防法はありませんが、

  • 手首への過度な負担を避ける
  • 痛みが出たら早めに休む
  • 違和感を放置しない

ことが大切です。

てくびだいじに

まとめ

 キーンベック病は、手首の月状骨の血流障害によって起こる病気です。

初期は目立たない症状のため見逃されやすいですが、進行すると手首の機能に大きく影響します。

「手首の痛みが長引いている」
「握力が落ちてきた」

そのような方は、一度整形外科での診察をおすすめします。

お気軽にご相談ください!

おやま整形外科クリニック仙台院での治療費の例

初診の診察・レントゲン(6方向)・処方箋
1割負担:約900円
2割負担:約1,780円
3割負担:約2,670円
再診の診察・物理療法
(電気治療、ウォーターベット)
1割負担:約110円
2割負担:約220円
3割負担:約330円
再診の診察・運動器リハビリ(理学療法士)
1割負担:約450円
2割負担:約890円
3割負担:約1,340円
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