指が切れてしまった!そのとき絶対に知ってほしい初期対応

 「作業中に指をケガしてしまった」「事故で指が取れてしまったかもしれない」――
このような出来事は突然起こり、誰でも強い不安や恐怖を感じてしまいます。

恐ろしいですよね…

指の切断は突然起こるため、大きな不安を感じる方も少なくありません。
ですが近年の医療の進歩により、早期に正しい対応をすれば、指を元に戻せる可能性があります。
落ち着いて適切な行動をとり、速やかに医療機関へご相談ください。

切断指とは

 切断指とは、事故やケガによって、指の一部またはすべてが体から切り離されてしまった状態のことをいいます。皮膚や腱、血管などがわずかにつながっている場合は、「不全切断指(ふぜんせつだんし)」と呼ばれます。
指は、物をつかむ、感触を感じ取る、細かい作業を行うなど、日常生活において非常に重要な役割を担っています。そのため治療では、見た目の回復だけでなく、指の動きや感覚をできる限り取り戻すことが大切になります。

切断指の症状

 切断指では、以下のような症状がみられます。

  • 指が途中から、または完全に切断されている
  • 切断部位からの出血がみられる
  • 強い痛みがある、または感覚が鈍く・なくなる
  • 指を動かせない、物をつかめない

原因としては、作業中の事故や転倒、交通事故、機械や刃物によるケガなどが多くみられます。

切断指の診断方法

 診察では、切断の状態や損傷の範囲、血管・神経の状態などを詳しく確認します。
再接着が可能かどうかは、切れ方や切断された指の保存状態、受傷からの経過時間などを総合的に判断して決定します。

受傷後、指をどう保存するかが非常に重要です。正しいやり方は後ほど説明します!

切断指の治療(切断指再接着術)

 切断指の治療では、手外科を専門とする医師が行う「切断指再接着術」が選択されることがあります。
この手術は、顕微鏡を使用して非常に細い血管や神経を丁寧につなぎ直す、高度な技術を要する手術(マイクロサージャリー)です。

正しい応急処置のポイント

 切断された指は、ガーゼやラップで包み、ビニール袋に入れたうえで、その袋を氷で冷やして保存してください。
凍らせないよう注意し、できるだけ早く医療機関へお持ちください。

氷水に直接入れたり、冷凍したりすることは避けてください。

再接着できる可能性が高いケース

  • 刃物などで鋭く切れた場合
  • 損傷が限られている場合

×再接着が難しいケース

  • 強く押しつぶされた指
  • 引きちぎられたような損傷
  • 熱が加わった切断
  • 冷却されず時間が経過した場合

手術では、まず骨を固定し、その後に血管や神経を丁寧につなぎ直します。
手術が成功した場合、指の動きや感覚が回復する可能性がありますが、年齢や血管の状態、喫煙の有無なども回復の程度に影響します。

術後の経過と注意点

 手術後しばらくは、血管が詰まるリスクがあるため、慎重な管理が必要です。
手は固定し、腫れを防ぐ目的で挙上や保温を行います。
また、血流を維持するための点滴治療を行い、喫煙は厳禁となります。
指の運動はすぐには開始せず、血流が安定してから段階的に進めていきます。
なお、感覚の回復には数か月を要する場合もあります。

切断指のリハビリ

 切断指の治療では、手術後のリハビリが非常に重要です。
リハビリの目的は、指の動きや感覚の回復を図り、日常生活への復帰を目指すことです。

  • 関節が固まらないようにする運動
  • 腫れを抑えるケア
  • 物をつかむ・つまむ動作の練習
  • 感覚を取り戻すための刺激訓練

回復までの期間は状態によって異なり、数週間から数か月以上かかることもあります。
そのため、手のリハビリに精通した療法士が在籍する医療機関で、継続的にサポートを受けることが望まれます。

「おやま整形外科クリニック」では熟練の理学療法士が数多くいます!術後のリハビリはお任せください。

切断指の予防

 切断指を防ぐためには、日頃からの注意が何より重要です。
作業を行う際は保護具を適切に使用し、工具や機械は正しい方法で取り扱いましょう。
疲労がたまっているときや焦りを感じているときは、無理な作業を避けることも大切です。
また、ご家庭では刃物や危険な道具を子どもの手の届かない場所に保管してください。
「安全を最優先に行動すること」が、切断指を防ぐ最大の予防策となります。

慣れている人こそ、刃物の取り扱いには十分注意してください!

監修医師のアドバイス

 指の切断は、誰にとっても大きな不安を伴うケガですが、早期に正しい対応を行うことで、指を守れる可能性があります。
事故直後の適切な保存方法と、できるだけ早い受診が、その後の治療結果を大きく左右します。
また、切断指の治療は手術で終わりではなく、術後のリハビリまで含めて治療です。
医師や理学療法士と相談しながら、無理のないペースで継続していくことが、日常生活への回復につながります。

一緒に治療を頑張っていきましょう!

おやま整形外科クリニック仙台院での治療費の例

初診の診察・レントゲン(6方向)・処方箋
1割負担:約900円
2割負担:約1,780円
3割負担:約2,670円
再診の診察・物理療法
(電気治療、ウォーターベット)
1割負担:約110円
2割負担:約220円
3割負担:約330円
再診の診察・運動器リハビリ(理学療法士)
1割負担:約450円
2割負担:約890円
3割負担:約1,340円
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