「指が動かない」原因はコレかも?【屈筋腱損傷】の正しい治療法
指は、家事や仕事、スマートフォンの操作、スポーツなど、私たちの日常生活に欠かせない大切な部位です。
その指を動かすための腱のひとつが「屈筋腱(くっきんけん)」で、この腱が傷ついてしまう状態を屈筋腱損傷と呼びます。実はこのケガは、特別な人だけでなく、誰にでも起こりうる身近な外傷です。
「指が思うように曲がらない」「痛みで力が入らない」といった症状がある場合、屈筋腱損傷が原因となっている可能性があります。

今回は屈筋腱損傷について詳しく解説していきます!
屈筋腱損傷とは


屈筋腱は、指の筋肉と骨をつなぎ、指を曲げる動きを支える“ひも状の組織”です。親指には1本、その他の指にはそれぞれ2本ずつあり、日常の細かな手の動きに欠かせない重要な役割を担っています。
ドアに指を挟んでしまったり、包丁やガラスで手を切ったり、スポーツ中の衝突や転倒などで強い力が加わると、腱が部分的に傷ついたり、完全に切れてしまうことがあります。この状態を屈筋腱損傷と呼びます。
屈筋腱損傷の症状
屈筋腱が傷つくと、以下のような症状が現れることがあります。
- 指が思うように曲げられない、またはまったく曲がらない
- 指先にこわばった感じや、強い違和感が続く
- 指の付け根や関節まわりの腫れ・痛み
- はっきりとぶつけた覚えがなくても、指に赤紫色の内出血が現れる。
- 握力が弱くなったり、指の関節が不安定に感じられる



当てはまるものが1つでもあれば、整形外科を受診しましょう!
特に、切れている腱の種類によって曲がらなくなる関節が異なるという特徴があり、診断の大切な手がかりになります。
深い方の腱(深指屈筋)が切れている場合
→ 第一関節が曲がらなくなります。
浅い方の腱も含め、2本とも切れている場合
→ 第一関節・第二関節のどちらも曲がらなくなります。
屈筋腱損傷の診断方法
以下の流れで、指の状態を詳しく確認していきます。
いつ、どこで、どんなきっかけで指を痛めたかをお伺いします。
曲げられない関節の位置を確認することで、どの腱が損傷しているかを判断します。
- レントゲン:骨折の有無を確認します
- 超音波検査(エコー):腱の断裂などを評価
- 必要に応じてMRI・CT


指の腱は細くデリケートなため、早期の診断がとても大切です。症状がある場合は自己判断せず、できるだけ早く整形外科を受診してください。
屈筋腱損傷の治療法
屈筋腱損傷の治療方法は、損傷の程度に応じて大きく異なります。
保存療法(軽症の場合)
- 指を安静に保つ
- 包帯・固定・サポーターで保護
- 氷で冷やして炎症を抑える(タオル越しに行い低温やけどに注意)
- 痛み止め・抗炎症薬の内服
- 超音波・電気治療などの物理療法
手術療法(重症:腱が切れている場合)
- 腱縫合術:受傷直後〜数日以内が特に有効
- 腱移植術:受傷から長期間経過し、腱が太く縮こまり縫合できない場合に実施
腱は、ケガをしてから数週間が経つと腫れて太くなり、手術での縫合が難しくなることがあります。「指が曲がらない」といった症状がある場合は、できるだけ早めに整形外科を受診しましょう。
屈筋腱損傷のリハビリ
屈筋腱損傷は、治療に加えてリハビリが非常に重要なケガです。
当院では、作業療法士や理学療法士が専門的にサポートし、指の動きの回復をお手伝いします。


初期
- 痛みや腫れの軽減
- 指を保護しながら、可動域が低下しないよう調整
可動域(動き)の回復
- 関節の曲げ伸ばし
- 指周囲の筋肉のストレッチ
- 腱の癒着(くっつき)を防ぐためのリハビリ訓練
筋力トレーニング
- 握る動作
- 指先でつまむ動作など
日常動作の練習
- タイピング
- ボタンかけ
- ペンを持つ動作 など
定期評価
状態に合わせて運動の負荷を調整し、無理のないペースで回復をサポートします。



手術後の回復にはリハビリが欠かせません。多くの場合、約3か月を目安に、無理のないペースで慎重に進めていきます。
予防のポイント


- 包丁やガラスを扱うときは、手袋を着用してケガの予防を心がけましょう。
- スポーツ前には、指のストレッチやウォーミングアップを行いましょう。
- 指に強い負担がかかる作業は、こまめに休憩を取りながら行いましょう。



スマホの使い過ぎにも注意です!
監修医師のアドバイス
「指が動かしにくい」「物がつかみにくい」「ケガをしてから腫れや痛みが引かない」「切り傷のあとに指が曲がらない」などの症状は、屈筋腱損傷のサインかもしれません。
思い当たる症状がある方は、早めの受診が回復への近道です。おやま整形外科までお気軽にご相談ください。



お気軽にご相談ください!
おやま整形外科クリニック仙台院での治療費の例
| 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
|---|---|---|---|
| 初診の診察 レントゲン(6方向) 処方箋 | 約900円 | 約1,780円 | 約2,670円 |
| 再診の診察 物理療法 (電気治療、ウォーターベット) | 約110円 | 約220円 | 約330円 |
| 再診の診察 運動器リハビリ (理学療法士) | 約450円 | 約890円 | 約1,340円 |
| 初診の診察・レントゲン(6方向)・処方箋 |
| 1割負担:約900円 |
| 2割負担:約1,780円 |
| 3割負担:約2,670円 |
| 再診の診察・物理療法 (電気治療、ウォーターベット) |
| 1割負担:約110円 |
| 2割負担:約220円 |
| 3割負担:約330円 |
| 再診の診察・運動器リハビリ(理学療法士) |
| 1割負担:約450円 |
| 2割負担:約890円 |
| 3割負担:約1,340円 |
